✓ 断酒会とは?
お酒を生涯に渡って止め続けること、これが断酒です。その断酒継続を目的とする者が集まる自助グループが「断酒会」です。会員の
多くは、お酒を止めたい本人(ほとんどはアルコール依存症者)とその家族です。
アルコール依存症という病気は、完治する(病気になる前の状態に戻る)ことはない
と言われており、回復のため(健康的な生活に戻り、それを維持するため)には、
一日一日の断酒を積み重ねて、生涯に渡って断酒を継続する必要があり、
それを達成するための集まりの一つが断酒会です。
・不適切な飲酒を続けていれば命を落とし兼ねず、
断酒によってこれを自ら防ぐこと ・・・・・・(自助)
・身内の飲酒によりおこる様々な問題を原因とする、
身近な人の生活の破綻を防ぐこと ・・・・・・(自助)
・断酒にまつわる経験を共有することで、
会員通しが支え合える集まりになること ・・・(互助)
・自らの住む地域社会に目を向け、
同じ様に困っている人の力になれること ・・・(共助)
・公的機関との協力体制を持ち続けること ・・・・ (公助との連携)
この「自・互・共・公」4つの「助」のつながりが、断酒会の強みです。✓ 例会(断酒例会)とは?
毎週、支部ごとで決められた曜日に会員が集まり、自らの酒にまつわる体験を話すことで、自らのお酒が原因でおきた様々な失敗を反省し、新しい生活を考えるための
場が「例会」です。
一時的にお酒を止めることは、一人でも出来るかもしれません。しかし、お酒を
止め続けて行くことが、一人ではどれほど困難であるかを、断酒会の会員の多くは
挫折や葛藤、本人にしか分からない辛い思いを経験して知っています。
例会の場で、自らの体験談を話し、他の人の体験談に共感し、通して内省から
反省へつなぐ、このことを時間が掛かっても一つ一つ実行していく集まりが
「例会(断酒例会)」です。
✓ 例会の開催時間は、夜7時から9時
全国的にほとんど同じ時間です。今までお酒を飲み続けてきた人がお酒を止めようとしても、今まで飲酒していたこの時間には飲みたくなって
挫折することがあります。それを避けるために、例会に参加して
自分の過去の不適切な飲酒を振り返る事が、断酒の糧になります。
他人の話に耳を貸さず自分中心に飲酒してきた人が、
例会で他人の話に耳を傾け、自分の過去について話す、
1週間のうちでほんの2時間の例会出席が断酒の始まりです。
✓ 例会には家族も参加しよう
不適切な飲酒を続けてきた本人とその家族が同じ会に同席する、これが断酒会の例会の特徴です。お互いが知り得なかったお互いの気持ちを知ることが、
本人のこれからの断酒につながります。
同じ様に、他の参加者の話から、過去の自分を省みる事もあります。
「一人では例会に出席し辛い?」(本人または、家族だけの様な場合)
そんな心配は必要有りません。一人で例会に通って断酒している仲間も多くいます。
家族だけの例会出席から始まり、本人の断酒につながったケースもあります。
断酒に取り組もうとする仲間とお互い励まし合い、支え合う事が、
断酒会の基本的な考え方の一つです。