和歌山断酒道場 ...


✓ 和歌山断酒道について

和歌山県にて長く酒害者のために続いてきた
和歌山断酒道場は、道場長が御高齢のため、
令和5年3月31日を以って解散されました。
54年の年月、本当に有難う御座いました。

以下は、道場に入所した弊会の者の記録から、
その一部を編集し記載しています。

『素心に帰れ』

素直に聞き、素直に受け、素直に行え これが素心にかえる三条件です。
また素心とは自我の心を捨て去った、
人間が本来持っている良心
その侭の心のことでもあります。

幼児というものは実に無邪気で可愛らしく、誰からでも愛されます。 それは幼児は自我、自分の欲に囚われる心を持っていないからなのです。
それが成長するとともに、人間の欲もまた心の中に食い込んでくるわけです。
しかし、人間の心はもともと鏡のようなもので、
不生不滅、不垢不浄、不増不滅、すなわち「無」のものなのです。
善もうつり、悪もうつしますが、それはそのときだけのもので、
それが過ぎれば元の澄んだ状態に戻るのが心というものです。
ところが自我、我執の虫が住みつくと、
すべてが自我、我執の眼でしか見なくなり、
広く全般を見渡す視覚が狭まり、心の鏡が曇ってくるわけです。

素心にかえれ、ということは、こういった曇りを一掃し、 知恵の眼を開くことによって執着心を捨て去る。
ここに自由自在いわゆる無の心を握むことが出来るのです。
これがすなわち『素心』なのです。
非難、批判せず、何ごとも受け入れられる心のことです。

和歌山断酒道場 前道場長 故・児玉正孝先生断酒語録より抜粋

※ この断酒語録は、本会会員 重田正美が作成したものです。
興味のある方は下のリンクから、全文をお読みいただけます。
和歌山断酒道場_故児玉正孝先生断酒語録_重田正美作成.pdf